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    「五時までは大丈夫だからずっといるよ」と僕は言った。「君と一緒にいるのは楽しいしc他に何もやることもないもの」

    「日曜日はいつも何をしてるの」

    「洗濯」と僕は言った。「そしてアイロンがけ」

    「ワタナベ君c私にその女の人のことあまりしゃべりたくないでしょそのつきあっている人のこと」

    「そうだね。あまりしゃべりたくないね。つまり複雑だしcうまく説明できそうにないし」

    「いいわよべつに。説明しなくても」と緑は言った。「でも私の想像してることちょっと言ってみていいかしら」

    「どうぞ。君の想像することってc面白そうだから是非聞いてみたいね」

    「私はワタナベ君のつきあっている相手は人妻だ思うの」

    「ふむ」と僕は言った。

    「三十二か三くらいの綺麗なお金持ちの奥さんでc毛皮のコートとかシャルルジュールダンの靴とか絹の下着とかcそういうタイプでおまけにものすごくセックスに飢えてるの。そしてものすごくいやらしいことをするの。平日の昼下がりにcワタナベ君と二人で体を貪りあうの。でも日曜日は御主人が家にいるからあなたと会えないの。違う」

    「なかなか面白い線をついてるね」と僕は言った。

    「きっと体を縛らせてc目かくしさせてc体の隅から隅までべろべろと舐めさせたりするのよね。それからほらc変なものを入れさせたりcアクロバートみたいな格好をしたりcそういうところをポラロイドカメラで撮ったりもするの」

    「楽しそうだな」

    「ものすごく飢えてるからもうやれることはなんだってやっちゃうの。彼女は毎日毎日考えをめぐらせているわけ。何しろ暇だから。今度ワタナベ君が来たらこんなこともしようcあんなこともしようってね。そしてベットに入ると貪欲にいろんな体位で三回くらいイッちゃうの。そしてワタナベ君にこう言うの。どうc私の体って凄いでしょあなたもう若い女の子なんかじゃ満足できないわよ。ほらc若い子がこんなことやってくれるどう感じるでも駄目よcまだ出しちゃなんてね」

    「君はポルノ映画見すぎていると思うね」と僕は笑って言った。

    「やっばりそうかなあ」と緑は言った。「でも私cポルノ映画って大好きなの。今度一緒に見にいかない」

    「いいよ。君が暇なときに一緒に行こう」

    「本当すごく楽しみ。sやつに行きましょうね。ムチでばしばし打ったりc女の子にみんなの前でおしっこさせたりするやつ。私あの手のが大好きなの」

    「いいよ」

    「ねえワタナベ君cポルノ映画館で私がいちばん好きなもの何か知ってる」

    「さあ見当もつかないね」

    「あのねcセックスシーンになるとんねcまわりの人がみんなゴクンって唾を呑みこむ音が聞こえるの」と緑は言った。「そのゴクンっていう音が大好きなのc私。とても可愛いくって」

    病室に戻ると緑はまた父親に向っていろんな話をしc父親の方はcああcとかcうんcとあいづちを打ったりc何にも言わずに黙っていたりした。十一時頃隣りのベットで寝ている男の奥さんがやってきてc夫の寝巻をとりかえたり果物をむいてやったりした。丸顔の人の好さそうな奥さんでc緑と二人でいろいろと世間話をした。看護婦がやってきて点滴の瓶を新しいものととりかえc緑と隣りの奥さんと少し話をしてから帰っていった。そのあいだ僕は何をす
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